日本刀の一般的な買取相場と高く売る際のコツを解説

家の中を整理していたら、日本刀が見つかったとう経験がある方もいるのではないでしょうか?素人だと、その刀は本当に価値があるものなのかどうなのかわからないですよね。日本刀には、誰が作ったのか、いつ作られたのかなどによって、査定額が大きく変わります。

●日本刀の買取の価格の相場

日本刀には物によって価値が大きく異なり、買取価格に大きく影響します。どのような日本刀が高く買い取ってもらえるのか、またその逆でどのような日本刀はあまり値段がつかないのかについて紹介します。

*日本刀の買取相場の目安

基本的に中古品は、常に価格は変動していきます。ただ、日本刀に関してはあまり価格の変動はなく、買取価格は安定しています。

なぜ価格変動があまり起きないのかというと、まず一つは一定の需要があるということ。日本刀のコレクターなども存在するほど、中古品として人気があります。

もう一つの理由は、公益財団法人日本美術保存協会の鑑定書が存在することです。これがあることで、本物か偽物かを見分けることが可能になります。

日本刀の価値を決めるのは、作者や保存状態が大きく関わり、ランクがつけられています。

日本刀には多くの買取業者が存在しています。買取相場を知るためには、買取業者が公開しているWebサイトに行って、自分が持っている日本刀と照らし合わせ、似ているものを確認します。正確な査定はできませんが、大まかな価格は把握することができます。

*日本刀の買取相場の一例

代表的な日本刀について、一例を紹介します。ここで紹介する日本刀は一部であり、ここに掲載していない日本刀も十分高く買い取ってもらえる場合があります。

・三笠砲鋼製短剣:8~10万円

・御宝刀(藤原貞広作):20~50万円

・大和守藤原正則:3~8万円

・九州肥後同田貫藤原正国:8~12万円

・豊州小倉住大和守藤原宣貞:40~50万円

有名な作者が刀に記載されている在銘であれば、高く買い取ってもらえるケースが多いです。

短刀や模造刀については、無銘刀であれば、以下の相場になります。

・短刀:5千円~5万円

・模造刀:0~千円

ただ、無銘刀だからといって買取が不可になるわけではなく、刀の品質などで買取価格が変わってきます。

●日本刀を高く売る際のコツ

日本刀を高く売却するには、いくつかのコツがあります。まずは、所有している日本刀がどういったものなのか、状態はどうなのかについて確認をしておきましょう。

*作者・ランクを確認

日本刀のランクを決める指標の一つとして、切れ味があります。ランクが上のものから、最上大業物、大業物、良業物、業物に分類されます。

また、仕上がりの良さによってもランク分けがされます。ランクが上のものから、最上作、上々作、上作、中上作という順になります。上位のものほど査定額は高くなる傾向にあり、びっくりするほど高い値段がつく場合があります。

人気作者の筆頭である村正や正宗といった作者が作った刀は高額で取引されるケースが多いです。

日本刀の価値はこのようにさまざまな観点から評価されるため、例え無名の作者が作った刀であっても、評価が高くなるケースも少なくありません。高く買い取ってもらうためには、日本刀について精通した買取業者に査定を依頼するとよいでしょう。

*いつの時代に作られたものか?

日本刀の価値をはかる上で、作られた時代についても重要となります。一般的な古物は、古ければ古いほど価値があると考えられており、日本刀も同様です。

作られた時代によって呼び名が変わり、最も古いものは平安初期以前に作られた「上古刀」であり、反りがなく直刀かつ無銘であるのが特徴です。

上古刀の代表的なものとして、聖徳太子が使用したといわれている「七星剣」と国宝に指定されている「丙子聖椒林剣」という刀があります。

その他、「古刀」とよばれるものは、平安時代中期~室町時代末期に作られたもので、名を馳せた刀鍛冶である村正や正宗などが誕生したのもこの時代です。

「新刀」と呼ばれる刀は、江戸時代以降に作られたもので、切れ味だけでなく見た目の美しさも兼ね備え、彫刻などが施されたものも多数存在します。

その他、江戸時代の末期から廃刀令が出されるまでに作られ刀である「新々刀」や、明治9年以後に作られた刀である「現代刀」があります。

*サイズや種別

日本刀の買取を考える場合、大きさについても重要となります。日本刀の大きさは、刀、脇指、短刀の3つに分類されます。

「刀」は、刃の長さが2尺あるものを指し、室町時代~江戸時代末期で使われたものをいいます。

「脇指」は、刀と一緒に使われており、1尺~2尺未満のもので、「短刀」は脇指よりも短く、1尺未満のものをいいます。

脇指と短刀を比べたとき、若干短刀のほうが査定額は高くなる傾向にあります。

いわずもがな、最も査定額が高いのが刀で、脇指や短刀は刀の4~6割程度の価格になるケースが多いです。

これらの他に、平安時代後期~室町時代前期まで使われていた「太刀」とよばれる種類があり、太刀の中には名作として称賛され続けているものもあります。

*刀装具・拵(こしらえ)の状態

日本刀には、拵とよばれる装具があり、美しさを一層高める役割があります。拵には鞘や茎(なかご)を入れる柄の部分、鐔などをひっくるめた言葉です。

拵えは美術品として、刀の価値を高める際の一つの判断基準となります。

安土桃山時代以降では、刀は単に武器としてだけではなく、外装をまとう美しさも重視されるようになりました。拵は当初使いやすさに重きが置かれていましたが、一般的な武士に普及され始めると、刀を持つ武士の家柄・階級などにも大きな意味を持つようになりました。

美しさを表現する拵には個性がそれぞれあり、刀の買取においては拵によって評価に大きく影響します。

*保存状態はよいか?

古物は古いものほど価値があると一般的に考えられていますが、保存状態の良し悪しも評価に大きく左右されます。

保存状態が良い刀は高く評価され、高い値がつきます。輝きが美しい刀は高い値がつき、傷や錆などが生じてしまっているものは、価値は下がります。

ただ、一概に保存状態が悪かったといって必ずしも大きく価値が下がるというわけではありません。鑑定士の評価によって判断基準が異なるケースがあり、武士が戦いで刀を使ってついた傷であれば、評価はマイナスにはならないという人もいます。

刀の評価には、素人には判断しにくい点が多々あります。自己判断するのはなく、専門家にしっかりと鑑定してもらうことが大切です。

一般的に保存状態は買取価格に大きく影響を与えるため、錆や刃こぼれといった状態のものは、査定が下がるということを念頭においておきましょう。

*真作と贋作を見極める

贋作はいわゆるコピー品のことを指します。有名な日本刀を模倣して作った刀のことです。贋作は真作と比較すると、大きく価値は下がります。

鑑定士は、査定に持ってきた刀を目の前にした時、真っ先に本物と偽物を慎重に見極めようとします。

本物かどうかを判断する一つの目安となるのが、鑑定書の有無です。鑑定書があれば、信頼性が高くなり、評価も高くなります。

贋作にも極めて本物に似せて作られたものも存在するため、プロの鑑定士でも見極めが難しい場合があります。公益財団法人日本美術刀剣保存協会が発行する鑑定書があれば、しっかりと本物であることが証明され、適正な価格で売却するための助けになります。

●まとめ

ここまで、日本刀の買取価格の相場や、高く売却する際のコツについて解説してきました。日本刀の価値を判断するには、基本的に素人では判断することができないため、プロの鑑定士に依頼をするのが賢明です。

ここで紹介した高く売却するためのコツを参考に、保有している日本刀を一度査定に出してみてはいかがでしょうか?