日本刀にはどんな種類がある?それぞれの特徴を解説

日本刀にはさまざまな種類があるのをご存知でしょうか?

日本刀と一言にいっても、種類は全部で7種類存在します。長さや形状、大きさなどがそれぞれ異なり、時代によって使われた刀は異なります。ここでは、それぞれの日本刀の特徴について解説していきます。

日本刀にはどんな種類がある?

日本刀には全部で7種類あり、それぞれ異なった特徴があります。種類ごとに紹介していきます。

直刀

直刀の特徴は、まっすぐ刀身が伸びており反りのない刀を指します。日本刀の起源とされており、上古刀ともよばれます。直刀は、古墳時代〜奈良時代で作られた刀で権威を表すものとしても使われていました。

太刀

太刀は最も一般的に日本刀として認知されている刀で、刀身が湾曲した湾刀です。太刀の語源は、「断ち斬る」からきているといわれています。太刀は大きさによって3つに分類され、大太刀、太刀、小太刀があります。刀身が湾曲しているのは、騎馬戦で刀を抜きやすくするために施された工夫といわれています。

打刀

太刀が作られていた時代が終わって、室町時代の中期ごろから江戸時代末期まで作られた刀が打刀です。太刀と比べて刀身が短く、騎馬戦での使用用途よりも、徒戦で使用することを目的に作られました。

脇差

脇差は刃渡りが1尺から2尺未満(30cmから60cm未満)の日本刀のことで、打刀のひとつです。名前の由来は、腰の脇に差すことから「脇差」とよばれるようになったという一説があります。打刀と脇差を両方抜いて同時に使うことを二刀流とよんでおり、有名な人物では宮本武蔵が戦いの際に日本の刀を抜いて戦ったといわれています。

短刀

短刀は、1尺未満の日本刀のことを指します。腰刀ともいい、武士が刀を携帯するときに刃を上に向けて腰に差していたことからこのようによばれています。小さいため扱いやすいことから、女性や子供が護身用として携帯をしている人も多かったようです。

薙刀

薙刀は平安時代に誕生した刀で、長い柄に鋭い刃がついた刀のことをいいます。日本刀の中でも汎用性が高く、斬る、刺す、打つといった用途で使えるので、日本では長きにわたって使われてきました。

薙刀と同じように3〜5mほどの長さを持つ、長い柄の先に刃を備えた日本刀です。誕生は鎌倉時代といわれており、最も使われたのが安土桃山時代であるといわれています。槍を携えて戦場に出向いた有名な武将には、本田忠勝や加藤清正がいます。

まとめ

日本刀の歴史は古く、時代と共に使われてきた刀が異なります。日本刀は時代の変化を受け、戦法なども時代と共に変わりにながら、その時代に合った刀が使われてきました。日本刀からはさまざまな歴史を感じることができるため、是非知見を深めていってください。